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調剤薬局の経営と消費税:なぜ薬品の消費税が還付されないのか?

◇消費税と調剤薬局の経営

消費税は日本の税制の中でも特に重要な役割を果たしていますが、調剤薬局の経営者にとってはあまりにも独特で複雑な税目であるため、理解するのが難しいものとなっています。さらに、2023年10月から始まる消費税のインボイス制度により、その複雑さは一層増すこととなります。


◇調剤薬局における消費税の課題

調剤薬局の経営者にとって、消費税は重要な経営課題の一つです。特に、「仕入薬品の消費税はなぜ還付されないのか?」という問いは、調剤薬局だけでなくクリニックや病院などの医業経営者にとっても、いわゆる“損税問題”として語られ、一般的な疑問となっています。


◇なぜ仕入薬品の消費税が還付されないのか?

消費税は、政策的に非課税になるものが定められており、普段調剤薬局の売上になる保険診療については非課税となっています。そのため、消費税を申告納税する必要はないのですが、それは同時に還付請求ができないことを意味しています。このように薬品卸の請求書では消費税が請求されており、それが還付されないことについては、一見すると調剤薬局が損をしているように感じるかもしれません。


◇仕入薬品の消費税と売上計算

しかし、調剤薬局の売上である「薬価」には、市場実勢価格に「消費税相当額」と「調整幅」が加算されています。つまり、卸からの仕入消費税分は売上にすでに含まれており、消費税分の損は実際には発生していません。 さらには、消費税申告のための集計計算も必要ありませんので、事務負担が少なくて済んでいます。


◇消費税の基礎知識と調剤薬局の経営

そうはいっても、消費税の基礎知識は調剤薬局の経営者にとって重要です。「免税事業者」と「課税事業者」、「税込」と「税抜」の違いなど、基本的な理解が必要です。これらの知識は経営戦略の策定や課題解決に対する視点を提供します。 特に、「免税事業者」と「課税事業者」の違いは理解を深めるべき重要な概念です。

一般的に、「課税事業者」とは消費税の対象となる販売やサービスを提供する事業者のことを指します。これらの事業者は、販売した商品やサービスに対する消費税を顧客から徴収し、税務署に納税します。また、自社で購入した商品やサービスに対する消費税を控除することができます。

一方、「免税事業者」とは消費税の対象外となる商品やサービスを提供する事業者のことを言います。具体的には、調剤薬局のように医療保険診療を行う医療機関が該当します。これらの事業者は、自社で提供するサービスに対して消費税を徴収しない一方で、自社で購入した商品やサービスに対する消費税を控除することはできません。


◇まとめ:消費税理解と調剤薬局の経営

経営者として消費税について理解し、それが自社の経営にどのように影響を及ぼすかを把握することは、調剤薬局経営の成功にとって重要な要素と言えます。 経営上あまり重要ではないと軽視されがちな消費税ですが、2023年からインボイス制度がはじまりますので、「免税事業者」か「課税事業者」かの区別は理解して経営に従事することをおすすめします。

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